#65 12月に読んだ小説📚2020年を引きずるヤツ🙋🏻♀️
明けましておめでとうございます🎍🎌🌅
今年もよろしくお願いします。
2021年最初の投稿、何にしようか悩んで
結局2020年に投稿しきれなかった下書きを
パブリケーションすることにします(笑)
年末に放置した記事は
12月の読書記録 デス📚
12月に読んだ本と感想
3冊分記録しておきます〜
全部心が温まる作品です。
(順番は読んだ順です。)
※あらすじは本の裏表紙に書かれていたものをパクってます。
そして、バトンは渡された / 瀬尾まいこ
あらすじ:
幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は20歳しか離れていない”父”と暮らす。血の繋がらない親の間をリレーされながらも出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つときー。
2019年の本屋大賞受賞作✨
ずっと前から読みたかった作品ですが、
図書館は順番待ち。
ハードカバーは結構な値段するし...
ようやく夏の終わりに文庫が発売されたので
購入して読みました。
読んでみて...
物語の設定、背景の描写が本当に細かい。
特に食べ物、というか料理の描写🍛
作る料理が目に浮かんで、お腹が空いてくる作品。
森宮さん(優子の今の父)の作る料理を食べたいなあって🥟
家庭の描写がナチュラルに埋め込まれているから
優子と森宮さんと一緒に
自分も食卓を囲んでいるかのような
気分になりました。
作品の世界観に読者を引き込む力がある...
それから、主人公の優子は
家族の形が何度も変わった
特殊な家庭で育っているけれど
それゆえ際立つ普遍的な親子愛。
私も大切に育ててもらったなあと感じて
母の顔が浮かびました。
迷惑をかけてばかりだけど、
会いたくて恋しくなります。
何度も涙がこぼれたけれど、
全く苦しい感情にはならない。
心が浄化される感じ。
ああーーーバイトうざい⚡️
とか(笑)
(私のバイト関係者見てないよね、これ)
心がえぐられることがあったら
読むと良いかもしれないです。
涙で心が洗われて、
自然と何かに包まれて
守られているような気持ちになれます。
本屋大賞も納得の作品でした。
(正直にいうと私的には今年の大賞作の方が面白かったけど!)
今年秋に映画化予定らしく、
映画も絶対見たいなあと思っています。
以下刺さった表現集↓
人に好かれるのは大事なことだよ。楽しいときは思いっきり、しんどいときもそれなりに笑っておかなきゃ
塞いでいるときも元気なときも、ごはんを作ってくれる人がいる。それは、どんな献立よりも力を与えてくれることかもしれない。
親になるって、未来が2倍以上になることだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?
自分のために生きるって難しいよな。何をしたら自分が満たされるかさえわからないんだから。金や勉強や仕事や恋や、どれも正解のようで、どれもどこか違う。
本当に幸せなのは、誰かと共に喜びを紡いでいる時じゃない。自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。
素敵な表現が多すぎて、書ききれない...
生きるぼくら / 原田マハ
あらすじ:
いじめで引きこもりになった24歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなり、4年ぶりに外の世界へ出て祖母のいる蓼科へ向かう。しかしそこで思いもしない状況が待っていた。人との繋がりと、自然に任せた米作りを通して人生が変わってゆく。
原田マハさんといえば、
やっぱり今は『たゆたえども沈まず』
なんだろうけど…
内容がアートすぎて
なかなか手が出ませんでした…
そんな時偶然目にした作品がこれです🌾
読んでみて...
農業は大変だし、収入も良くない、
だから後継者はどんどんいなくなって、
都会での仕事は華やかに映る。
米はパンに主食の座を奪われそう。
そんな現代の問題を描きつつも、
農業、米作りを通して
気持ちや考え方が変わっていく様子が
あらゆる人の目線で描かれています。
とても刺さりました。
多分私自身と重なる部分が沢山あったからかな。
私の祖父母も米農家でした。
米作り、毎年毎年手伝ってたけれど、
大切なことは何ひとつ聞けず、
もっと色んなことを聞いておけばよかった。
祖父母がどんな気持ちでお米を育てて、
出荷していたんだろう。
今更もう聞けないことが沢山浮かんできて、
電車の中で朝からちゃんとメイクしたのに
涙が溜まって大変でした、🌾
米作りってこんなに素敵だったっけ🌾
日本人が何千年にもわたって続けてきた営み。
私の祖父母もその歴史の一部になっていたことに、
そして歴史を紡いでいく美しさに
初めて気が付きました。
もう一度、最初から最後まで
お米が出荷されるまでの全部の過程に
関わってみたいと思いました。
それから、作者の経歴がすごく面白くて、、
ドイツ文学専攻でありながら、
芸術に興味をもって、からの小説家。
引かれたレールをとことん脱線しているようで
努力家で、なんかすごい、惹かれます😳
私が初めて読んだ作品は
たまたま都立高校入試国語の小説の問題文
になっていた『斉唱』で、
新潟の佐渡が舞台でした。
その時、失礼ながらマハさんのことを
まだ知りませんでした。
でも、目に浮かぶような情景描写で
ビビッときたのを覚えています。
この方は佐渡出身なのかな?とか考えていました😳
今回は長野県蓼科が舞台です。
とにかくマハさんの作品は
舞台となった町に行きたくさせます。
とりあえず中央本線に乗って
人生が通った道をたどるのが目標。
そして御射鹿池を見て、
「緑響く」に思いを馳せたいです。
でも雪が消えてからかなあ。
読んだ後に
生きてるってこんなに素敵なことなんだ
って思えて、
一気に好きな作家さんになりました。
また他の本も読みます。
読んだ後におにぎりが食べたくなる🍙
と宣伝されているけれど、
おにぎりが食べたくなるというよりは、
お米、食べ物を大切にしたくなる作品でした。
少年だった人生が感じた、生きていること、ただそのことを無条件に喜ぶ、あの感じ。
都会で生き抜くための熾烈な競争から脱落するのもアリじゃないっすか?
田んぼで育つ稲のように、自分たちには、空を目指してどんどん伸びていく本能が備わっているはずなんだと。
君が夏を走らせる/瀬尾まいこ
あらすじ:
ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。聞けば1ヶ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがてー。きっと忘れないよ、ありがとう。二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。
瀬尾さんの本をもっと読んでみたい
と思っていたので、
瀬尾さん2冊目がこれです。
不良が赤ちゃんの面倒を見るって
もう発想が面白くて、
先が気になって一気読みしました。
読んでみて...
泣ける作品ではありませんが、
読了後に『そして、バトンは渡された』のような
温かさに包まれ、
瀬尾さんの本っていいなと思いました。
特に事件が起きることもないので、
淡々と進む印象ではありますが、
飽きることはなかったです。
何より、若干短いから読みやすい。
何かに夢中になれるってすごく素敵なことだし、
それが終わった時の虚無感、
私も学生の時に何度も感じたことだなと。
なんか、私なんかより、
もっと若い学生の人たちに
読んでほしい作品な気がします。
瀬尾さんの本は
どれを読んでも温かくなれると聞くので、
今年もたくさん読みたいです。
とりあえず次は『夜明けのすべて』かな。
本当にやっかいなのは、何もすることがないことだ。やることもなければ、目指すものもない。ただぼやけた毎日だけが待っている。
「あと少し、もう少し」どこか苦しいそんな願いを持てるのは、きっと幸せなことだ。
あと少し、もう少し。ここにいられるなら、どんなにいいだろう。でも、引き延ばしちゃいけない。終わりを告げた時間にとどまっていてはだめだ。
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ということで、これが私の12月の読書記録📚
2021年はもっと沢山読もうと思っています。
というのも、
コロナで外大生なのにどこにも行けない状況で
旅行大好きなのにステイホームが長引いています。
あの状態がこんなに長く続くとは
頭では想像できても、
信じてはいませんでした。
そんな時、小学生の時に大好きだった読書を
本格的にもう一度始めました。
中高と勉強が忙しくなってからは
全く本を読まなくなったけど、
今、またあの時みたいに
本の世界に入る感覚に胸を躍らせています。
一冊あれば、旅に出るより遠くに行ける。
本はどこにでも連れて行ってくれる、
数百円で、国境も、仮想の世界も跨ぎ放題。
移動が制限されているコロナ時代にぴったり💁🏼♀️
なんかこの調子だと、
気づいたら読書記録だらけのブログ
になる予感がしています😀
リクエスト募集中🍨
ちなみに地味に次書きたいことは決まってるので、
また近いうちに更新することを目標に、、
今回はこの辺で、
ちゃお〜🌿