La vida de Serenita

旅とごはんと写真と読書🌾大学生のブログ🍋

#70 東北18きっぷ1人旅① 近いけど新潟とは明確な線引きがありそうな東北

18きっぷを買ったその日から

ずっとわくわくしていた。

 

どこへ行こう。

 

西日本に行ったことがない

(てか日本全国、大げさじゃなくて本当に

ほぼどこにも行ったことがない)

ので、西日本に行きたかったが

人混みは避けたい。

(勝手に西日本=繁華街という偏見)

 

ということで、あっさり諦めて

北へ向かうことにした。(笑)

 

※現在地: 新潟県長岡市

 

こんなご時世なので

18きっぷで旅をするのも少し気が引けたが、

田舎→田舎の移動ということに加え、

1人旅なので、人に感染させる可能性も、

自分が感染する可能性もほぼないだろう。

(理論的に考えて。)

 

1年前の自分は

みんなステイホームしよ???

とイライラしていたほど気にしていたけれど🙄

なんか感染者数をオーストラリアみたいに

ゼロにしようみたいな考え方はないみたいだし

ね、島国のくせに🙄🙄

なぜか島国のアドバンテージを

生かせないみたい🙄🙄

なら自分が感染しなくて人に感染させなければ

問題ないと思って。

 

リュックに2日分の着替えと、

本を1冊、最小限の化粧品、写ルンです

それに靴擦れするほど歩く人なので

絆創膏を詰め込んで、はい出発。

身軽すぎた上に、

東北に行こうと決めた2日後には

行ってきまーーっす!!

と家を出たため、母に心配された😅

 

青春18きっぷを簡単に説明しておくと、

JRが春、夏、冬に売り出す、期間限定の切符で

12050円で5日間鈍行、快速が乗り放題。

5日間だけど、友達と分けて使っても良いし、

若者だけが使えそうな名前だけど、

年齢に関係なく購入することができる。

単純計算で1日に2410円以上の移動をすれば

かなりお得な切符。

 

 

 

1日目

 

旅の始まりは長岡駅

(自宅最寄駅から長岡までは個人情報ということで省くが

最寄駅は無人駅なので長岡で日付印を押してもらった。)

この日のゴールは仙台。

 

7時07分 長岡発 信越線新潟行

8時27分 新潟着

 

長岡→新潟間は新幹線なら20分の区間

鈍行だと1時間20分かかる。

私は新潟には数えられるほどしか

行ったことがないので、すでにワクワク。

 

8時40分 新潟発

快速べにばな 米沢行きに乗る。

この快速べにばなは1日に1本しかないので、

これを逃したら

白新線米坂線を乗り継ぐしかない。

乗り換え時間も含めると4時間かかるところを

べにばなでは3時間弱で着く。

快速と称しつつ飛ばしてくれるのは最初の数駅のみだが。

べにばなは2両編成のディーゼル車。

 

昨年会津若松まで行った時も、

同じようにディーゼル車だったので

今回は「ああ、またか」という感じだが

あの時は何も知らずに乗って、

なんでこんな新品の車体なのに

今にも壊れそうな、

年季の入った音が鳴るのだろう。🤔

と気になって調べた。

ディーゼル車は電気ではなく、

文字通りディーゼルで走るため、

電車よりも音がうるさくてすぐに分かる。

(造りもゴツい感じ笑)

電車ではないからパンタグラフがないんだけど

別に鉄道マニアではないので、言われなければ

見た目の違いになんて気が付かない。

燃料を補給する時間があり、

架線を引くコストが無駄なローカル線に

よく見られるらしい。

ディーゼルと聞き、個人的には

明治時代の小説に出てきそうな響きだと

勝手に思った。

 

住宅地を抜けると車窓から見える田んぼは

どこまでも続いている。

海外に行くと何もない広大な土地が

旅の浪漫を掻き立てるが、

日本でも心ゆくまで見れることに気づいた。

ただ冬の田んぼは悲しい。

田植え後なら一面緑で美しかったに違いない。

そんな寂しい景色を見ていると、

ポルトガルを電車で旅していた去年を思い出した。

あの時と同じように、

窓がくすんで汚いせいかもしれない。(笑)

窓から入る日差しも強くて車内は温室だった。

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↑ちなみに初日はチキっているので写真が少なめ笑

1日に1本しかないからか、

車内は平日にも関わらず意外と混んでいた。

...と言っても席が大体うまるくらい。

県境が近づくにつれてローカル感が増してゆき、

もはやこんな駅必要なんだろうか。

という山小屋みたいな駅も多い。

 

新潟県最後の駅は越後金丸

....ザ、山奥。

周辺に住宅もなく、

集落は離れた場所にあるらしい。

北へ向かっているわけだが、

越後金丸新潟県の最北端ではなく、

最東端の駅。

なんとなく気になってしまったので

暇に暇を極めたら降りてみたい。

(1日に数本しか電車が来ない)

 

ところが次の山形県最初の駅、

小国駅は十分拓けている。

調べたところわりと利用客もいて、

実際何人か乗ってきた。

ポーイッと見捨てられていたお隣の越後金丸がかわいそう。

まあこうして山形県に初入県(?!)した。

 

羽前松岡に羽前沼沢、羽前椿...

やたら駅名に羽前と付くと思ったら

山形県旧国名は羽前だったのか。

知らなかった。

昔の県の名前って一般常識???

知っているところと

全く知らないところがあるな、、、と

その時ふと考えた。

確かに新潟も越後〇〇という駅が多いけど、

新潟が越後、は有名?な気がしてるのは

県民だからですか?

 

まあいつも通り余談だらけの

ブログになっているけれど、 

山や川が綺麗でほんとに、

乗ってるだけで楽しすぎた!!

これ、紅葉の時期に来たら多分最高(!?)

 

徐々に住宅地に入り、

11時31分 ようやく米沢に到着した。

山形新幹線は在来線を利用した線ということで

新幹線がしれっと

在来線のところに止まっているという

変わった光景も見られる。

 

11時36分 奥羽本線山形行

大体住宅地を走りながら

ちょこっと山の中を抜けて

山形駅に到着したのが12時26分。

 

すでにかなりの大移動だった気がしている。

 

12時56分、仙山線の仙台行きに乗り、

この日の最終目的地、仙台へゆく。

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この昼間の仙山線はかなり空いていた。

仙台までは1時間半くらいで着く。

 

徐々に山間の地域に入り、

枝が窓に当たってるんだけど大丈夫かしら。

というレベルの山の中。

 

標高450mのところにある面白山高原

山形県最後の駅となっており、

(若干なにが「面白い」のか気になった)

次の奥新川(おくにっかわ)からが宮城県

奥新川なんてもう、、山の中。

駅の看板に「秘境 奥新川」なんて

書いてあったが、まさにほんとにその通り。

これで所在地は仙台市青葉区なので衝撃...。

 

 

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このブログを書くために「奥新川」で検索していたら恐怖だったのだが。(最後から2個目)

怖すぎて見て見ぬ振りをした...

まあそんなことを知らずに、乗っていた時は

紅葉の季節にきたら綺麗だろうな〜

と思いながら窓の外を眺めていた。

電車はどんどん進む。

19駅中12駅が宮城県の駅である。

 

徐々にまた住宅地になってゆくと、

空いていた車内が混み始める。

仙台に着く頃にはすっかり混雑していた。

 

14時17分 仙台到着‼︎

私にとって初めての宮城県、仙台。

実に7時間の移動であった。

本来であれば運賃5720円のところを

18きっぷを見せて改札を抜けた。

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初めての仙台は

予想よりはるかに大都市で驚いた。

さすが人口100万人を超える政令指定都市

ホテル、といっても

この日はカプセルホテルに泊まるのだが、

そこまでの道のりにそびえ立つ

商業ビル群に圧倒された。

(ホテルについては詳しく最後の方で触れる)

東京にしかないと思っていたお店が並び、

東京にも負けないくらいの人出があった。

(現に今感染者数増えてるし)

 

荷物をホテル内のロッカーに預けて

再び仙台駅に戻り改札を通る。

日本三景である松島に行くため、

仙台から仙石線石巻行に乗る。

松島海岸で降りると近い。

(東北本線に松島という駅があるため、

それと勘違いしかけていた。)

 

そう、

石巻と聞くと津波の被害を連想してしまうのは

私だけではないと思う。

てっきり仙台のような大都会からは

離れた町なのかと思っていたが、

仙台から1本で行ける場所だと知り、

なんとなく身近に感じた。

 

この旅の気付きの1つだけど、

宮城県岩手県を走る電車には、

海沿いを通る通らないに関係なく、

津波警報が発令された際の避難方法が

掲示されていた。

3.11よりも前から貼ってあるのか

分からないけれど、

県民の津波に対する意識の高さを感じた。

私が中高と6年間利用した信越線も

途中海岸線を走り、ものすごく海に近いけれど

そんな表示を見かけたことがない。

その温度差がなんだか悲しかった。

 

あの震災の日も、こうして仙石線

仙台から石巻行きに乗っていた人は

沢山いたはずで

松島海岸に松島を見に行ってた人だって

沢山いたはず。

その人たちはどうしただろう。

震災当時まだ(...まだ?)

小学校6年生だった私は

恐怖で自分の周りのことしか

考えられなかったけれど、

あれから10年が経ち、

全く知らない誰かの運命に

思いを馳せることができるようになったのだから

自分でも自分自身の成長と時の流れを感じた。

 

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松島海岸に着いたのは4時前だったと思う。

観光客の大学生を何組か見かけた。

たしかに松島は美しかった。

ここで満月を見てみたかったが...

それは次回の楽しみにしておこう。

有名そうな橋を渡り、お寺を見た。

でも思うのだが、松島は上から見るから

島々が点々としている綺麗な景色が見れるわけで、

真横から見ている状態ではあまりわからない。

それでも綺麗だとは思ったが...

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夕日が落ちるまで歩いた後、

再び電車に乗って仙台まで戻った。

ホテルに戻るには早すぎる時間だと思ったが、

仙台駅付近は混雑しているし、

観光客もたくさんいた。

時短営業をしているお店も多く、

行きたかったカフェはすでに閉まっていた。

居酒屋には行きたくないし、

混雑の中に1人で紛れ込む

勇気も体力もなかったので、

そのままホテルに帰った。

あまりお腹も空いてなかったし。

 

カプセルホテルが意外と快適で

これは最高の居場所かもしれない

とずっとカプセルに閉じこもっていた。

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↑意外と広くて天井も高くて普通に座れる。

 

しかも1泊1930円?くらいだった🥺✨💕

ただこの快適さは

ほとんど人がいなかったおかげかも。

シャワーや洗面台もシンプルで清潔で

おしゃれな空間だったが、

利用客が多かったら

髪の毛や水跳ねが気になったかもしれない。

(小中学生の頃、よく潔癖症と友達に言われていたから...)

 

でもこのカプセルホテル、本当にオススメ。

仙台以外にも主要都市にあるから

また絶対利用すると思う↓

ninehours.co.jp

 

長くなってきたので、

続きは次のブログに書こうと思う。