La vida de Serenita

旅とごはんと写真と読書🌾大学生のブログ🍋

#71 東北18きっぷ1人旅② 仙台〜平泉編 世界遺産と四寺廻廊

続き

 

2日目

 

カプセルホテルの妙な静けさに慣れず、

寝つきが悪かった🙁

本を読んだりしながらなんとか眠ったけれど、

朝もアラームが鳴り響く前に起きた。

カプセルホテルでは、

法令で密室状態にすることが

禁止されているらしく、

入り口部分はスクリーンを下ろすだけ。

だから音を立てると

他の人にも聞こえてしまう。

正直アラームをセットするか悩んだが、

実際ちらほらアラームが鳴っていたので

鳴らしても問題はなさそう。

 

まだ洗面台を使っている人もおらず、

心置きなく居座ってメイクまで完了させた。

 

早々チェックアウトを済ませて、

仙台駅へ向かった。

途中で何か朝ごはんを調達したい、

と思いながら駅まで来てしまったので、

仕方なくコンビニで普通のパンを買った。

仙台らしいものを食べてない😕

 

8時11分発 仙台

 ↓      東北本線 小牛田行

8時58分着 小牛田

9時06分発

 ↓      東北本線 一ノ関行

9時52分着 一ノ関

10時15分発

 ↓      東北本線 盛岡行 

10時23分着 平泉

 

移動時間:2時間12分

移動距離:100.5km

 

ということで初の東北本線

お隣の岩手県、平泉までやってきた。

昨日からの電車移動に比べると

この移動はあっという間に感じた。

 

宮城県最後の駅は石越駅で、

次の油島駅からは岩手県となっている。

県境はまた電波もないような

山の中なのだろうと思っていたのだが、

車窓はひたすら平地が続き、

田園風景が続く中現れた川が

県境となっていた。

こんなに平和な県境は久しぶり🕊

 

平泉のお目当てはもちろん、世界遺産

昨年、世界遺産検定を取るために

世界遺産を勉強していたので、

是非自分の目で見てみたかった。

色々ぐだりながらも

なんとか2級に合格したわけなのだが

全く記憶から消えていて

電車の中で世界遺産検定の教科書やら

観光ガイドブックやらを必死に読み漁った。

世界遺産検定持ってますなんて

口が裂けても言えない😌

 

まぁきっと普段は賑わっているのだろうけど、

コロナの影響か、降りた乗客は数組だけだった。

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平泉駅ついた!!!

世界遺産がある町ということで

案内所や地図など整備がとても進んでいる。

ついでに景観を守るために

電信柱を地中に埋める工事の真っ最中だった。

例えるなら京都みたいな街並みで

日本の古き良き時代の空気が

立ち込めている感じ。

 

平泉といっても平泉という遺産があるわけではなく、

「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び

考古学的遺跡群」

という名称で世界文化遺産に登録されている。

現在のところ、

中尊寺毛越寺

観自在王院跡、無量光院跡金鶏山

の5つの構成資産から成る。

その中で1番(?)代表的とも言える中尊寺

平泉駅から1.6km離れた場所にある。

そこで、バスがあるはずなのだが、

観光客減少のため、しばらく運休だった😌

レンタルサイクルという手段もあったのだが、

冬季期間は無人営業所だったので、

やり方が小難しそうで諦めた。

ま、歩くの好きだから行けるっしょ〜

というこの直感が大間違いだと気付くには

時間はかからなかった😌

とはいえ、電車で降りた数組のみなさんも

歩いて向かっていたため、

私もカップルの跡を数メートル後ろから

ついて行った。

 

1人旅というのは居心地が悪い。

混んでいれば

きっと人混みに紛れて問題ないのだろうけど、

数組しか降りなかった今、

前の人を尾行しているかのごとく

同じ道をついて歩くしかない...

 

世界遺産は多額のお金を注ぎ込んで

整備されていそうなので、

迷う心配がないのはありがたかった😌

 

30分ほど歩き、

ようやく中尊寺の入り口、月見坂が現れた。

そこから軽く登山😌(😱)

傾斜が半端ないので雪がある時は

入り口に置いてある滑り止めを付けるらしい。

ふくらはぎがやられそうな傾斜だった。

途中何度も休みながら

(というのも、いつものように貧血になったら終わるので)

1歩1歩登っていった。

月見坂から中尊寺金色堂までは徒歩14分

 

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時々見える景色が殺風景な季節に来た。これはこれで良いのかもしれない。

私は日本史専攻ではないので、

日本史の知識は中学で止まっているのだが、

同じように、中尊寺?聞いたことないわ👂🏼

という方のためにこれからちょこちょこ

世界遺産のサイトなどの説明を引用して

載せております。

 

 

中尊寺

中尊寺は850年、比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁によって開かれました。その後12世紀初めに奥州藤原氏初代の清衡公によって堂塔造営が行われました。清衡公の中尊寺建設の趣旨は、東北地方で続いた戦乱で亡くなった霊を慰め、「みちのく」といわれ辺境とされた東北地方に仏国土を建設する、というものでした。 

中尊寺│平泉を観る│観光アーカイブ│ひらいずみナビ

※ハイライト部分は勝手に私が太文字にしています。

 

日本史が中学レベルの私は、

藤原氏といえば、

藤原道長の一家くらいしか知らないのだが、

まあ平泉も京都のようなところだった

ということだろうか。

京都を語れるほど

京都にも行ったことがないので

なんとも言えないけれど😌

 

中尊寺の本堂の参拝は無料だが、

その上?奥?に建つ金色堂はしっかり800円。

世界遺産検定を持っていたらせめて

日本の世界遺産の入場料くらい

割引されたら良いのになあ、と思うのだが、

そのアイディアは出ないのかしら。

(世界遺産検定の偉い方に届け🤞🏼)

そしたら世界遺産検定側も

受験者数が増えてwin-winなのでは??

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唯一撮った本堂の写真


 

金色堂は文字通り黄金の建物で、

モダンな建物の中に入って守られている。

 

金色堂

1124年の造立で、現存する唯一の創建遺構です。ご本尊は阿弥陀如来、脇侍に観音・勢至菩薩、さらに6体の地蔵菩薩持国天増長天が本尊を取り巻いています。堂全体を金箔で覆い、皆金色の極楽浄土を現世に表しています。

内陣は螺鈿細工・蒔絵などの漆工芸や精緻な彫金で荘厳され、平安仏教美術の最高峰をなしています。

中尊寺│平泉を観る│観光アーカイブ│ひらいずみナビ

 

金色堂内部は写真撮影が禁止されていたので

載せる写真もないのだけど、

まあ、自分のお墓に来て

バシャバシャ写真を撮られるのも

騒がしくて大変か...

金色堂には、中尊寺を建設した初代清衡公、

この後記述する毛越寺を建設した2代基衡公、

3代秀衡公と4代泰衡公の亡骸が納められている。

 

ちなみに漆細工のこととか、

じっくり見てたわりに意識してなくて

"平安仏教美術の最高峰"だというのに

金箔すごーい!!✨✨

という小学生のような感想で

私の観察力は終了笑

これ書きながら苦笑いって感じ。(笑)

 

金といえば金閣寺?と思ってしまうんだけど、

実際に見てみるとやっぱり金色堂はお墓なので

雰囲気も造りも当たり前だけど

全く違ってとても面白かった。

 

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パンフレットの写真を参考までに。

松尾芭蕉金色堂を見て、

「五月雨の 降残してや光堂」

という句を詠んでいる。

 

平泉の建物は多くが焼失してしまっていて、

"現物"でないところが残念なのは

私だけかなあ。でも仕方ないか。

そうやって修復してきたのも

歴史の一部なのか。

 

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中尊寺の敷地は広く、他にも色々とある。

で、結構見て回るのに時間がかかったけれど、

(2時間くらいは余裕で滞在してしまう)

また月見坂を降りて次の目的地へ。

月見坂、傾斜が傾斜だから

降りる時も滑り落ちないように気をつけないと

怖かった...

 

 

続いてコンビニで買ったドーナツを

食べながら(笑)歩いて毛越寺(モウツウジ)へ。

こちらも世界遺産

またこれも遠い...

中尊寺から毛越寺までは1.6km

徒歩30分くらい。

この頃にはもう足が棒になっていた。

平坦な道ではなく坂道が多いのも原因😖

 

毛越寺の手前に、原っぱみたいな

(と言ったら悪いけれど)

土地があって奥に池があるのだが、

そこが世界遺産構成要素でもある

観自在王院である。

"跡"なのでもう何もない🙊

(単に私にその価値を理解できるほどの教養がないだけ😢)

池が浄土庭園の遺構らしいが、

足がもう限界だったので

申し訳ないけれどお隣の毛越寺に直行。

 

 

毛越寺は拝観料が700円。

入ると目の前に本堂があるのだが、

その右側に大きな池があり、

うわ、めっちゃ綺麗じゃん、と目を奪われた。

 

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この庭園が結構主役なのかな。

毛越寺は先ほど記述した2代の

えーと、何衡だっけ...

衡!公 (笑)が建設した。

で、この池を大泉が池という。

塔山を背景に仏堂の前に造築された庭園で、池には南大門から中島、さらに円隆寺へと続く2つの橋が架けられていた。池は海を表現していて、汀には洲浜、荒磯、築山など海浜の景趣が配されている。

引用:パンフレットより

 

まあ←これとか読めないのだが...

とりあえずベリージャパニーズな庭園らしい。

 

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綺麗という言葉でしか表せない自分の語彙力が悲しいが、こういうのを趣深いというのか。

本当にのどかで良いところだった。

観光客もあんまりいないから、

ゆっくりできたし。

 

岩手といえばのわんこ蕎麦を

食べて帰りたかったのだけど、

コロナでやっぱり開いているお店が

なさそうだった。

電車の時間がちょうど良かったので帰ります。

 

本当は世界遺産ではないけれど、

高館義経という、

源頼朝に追われていた弟、義経

藤原氏3代秀衡公の庇護のもと、

与えられた別館に行きたかった。というか、

ここに行く気満々で来ていたのに、

ちょうどその日はなんだか知らないけど

休館日

 

松尾芭蕉の句、

「夏草や 兵どもが 夢の跡」

は中学生の時に国語で習った気がするが、

それを読んだ場所が高館義経堂だったらしい。

だから松尾芭蕉が見ていた景色と同じものを

見れると思ってわくわくしてたのに🤧

どちらにしろ夏草どころか春草も生えていない

この時期に来てしまったので

夏にリベンジは確定かなあ🌾

 

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一応毛越寺には新渡戸稲造によって英訳されたこの句の石碑がある。"The summer grass 'Tis all that's left Of ancient warriors' dreams. "

 

それよりも新渡戸稲造岩手県出身なのね。

 

ところでここで1つあることを知った。

平泉の中尊寺毛越寺

宮城県松島の瑞巌寺

山形県山寺の立石寺

この4つのお寺は慈覚大師円仁によって

開かれたという。

この慈覚大師円仁は

マルコポーロ玄奘と並ぶ世界史の人、

らしい。

並ぶわりに世界史に出て来た記憶はないが、

『入唐求法巡礼行記』を残した。

そして彼の開いた4つのお寺を巡礼する旅を

「四寺廻廊」というらしい。

御朱印を4つ集めると

結願の御印と住職の色紙がもらえる、とか。

 

shijikairou.com

 

 

...前日松島に行き、この日に平泉、

次の日山寺に行く予定だった私は

知らない間に四寺廻廊の旅をしていた...

御朱印も集めてなかったが、

それを知っていたら集めただろう...

 

松尾芭蕉もこの4つのお寺を巡礼し、

奥の細道』が完成したのだという...

 

うん、また来よう😌

 

毛越寺から平泉駅は比較的近い。

あ、0.7km...比較的、近い。

毛越寺のすぐ脇には平泉小学校があり、

ちょうど児童が下校する時間だった。

世界遺産の街に生まれた子供たちは

平泉に関する授業を

耳にタコができるほど受けていそう笑

にしても、こんな整備された道を

登下校に使えるなんて。

 

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また来る決心をして駅の写真を撮っておいた。素敵な駅。

一度仙台まで同じ道を戻り、

仙台の駅でお土産を見て

せっかく仙台に来たのに

食べていなかった牛タンの駅弁を買い、

この日は山形駅まで戻った。

 

仙台さようなら。 

 

来た時と同じく、

仙台から山形まで仙山線を利用したが、

今度は夜でしかも雨が降っていた。

 

どうせ山形まで誰も行かないだろ〜

と思っていたら

ちょうど帰宅ラッシュに重なり満員電車。

 

おぉ〜山形市民は仙台勤務かしら

たしかに1時間半くらいで結ばれているし

関東圏ならアリアリすぎることだと思った。

この中のどれだけが山形市民で

どれだけが仙台市民なのか気になったので

山形県民の人〜〜〜?👂🏼

と挙手制でもしてみたいわ

と思っていたら、そんなことをする必要なく

あっさり山奥の方に行く手前で

皆さん下車された。

皆さん仙台市民だった。

ほぼ誰もいなくなった電車は、

前回の記事に書いた例の奥新川に着く。

雨がしとしと降っている真っ暗な山奥の駅で

誰か乗ってきたら間違いなく恐怖。

 

てかこれ、夏の夜だったら沢山虫いるのに

電車の扉は自動開きだし、

電車の灯につられて

虫がわさわさ入ってきそう...

とか考えていると山形に着いた。

山形駅はとても静かだった。

 

山形県の県庁所在地、山形市の人口は

約25万人なので、

私の地元、長岡市よりも若干少ないくらい。

そんな規模が県庁所在地なんて、

なんだか山形県は平和そう🕊

 

そんな山形県についてはまた

次の記事に書きます。

 

 

本屋大賞が発表される前に

本の感想を書きたいので

さっさと東北旅を完結させねば...