La vida de Serenita

旅とごはんと写真と読書🌾大学生のブログ🍋

#44 ヨーロッパ旅行記9日目 アルヘシラス ついに外出禁止に

ヨーロッパ旅行記9日目:

 

さて、アルヘシラスはスペインの中でも

かなり南に位置する。

ロッコが目と鼻の先だ。

ジブラルタル海峡を15キロ渡れば

そこはもうアフリカ大陸

他にも、ユトレヒト条約でイギリス領となった

ジブラルタルがあったり、

歴史的にも地味に面白いところだ。

 

朝起きてベランダに出てみると、

スペインとは思えないような景色が広がる。

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アルヘシラスは本当に僻地のような場所だ。

それでもある程度の数の旅人がここに来るのは、

ロッコに行くためだ。

 

私には、モロッコに留学している友人に

会う目的があった。

 

彼女は私の例の浪人時代の友人で、

通っていた塾で出会った。

私の行っていた塾にはわりと"変人"が多かった。

きっと他人から見たら自分も例外ではないだろう🤔

serenita.hatenablog.com

↑私の浪人生活についてはここにあるが

真面目に書いたので読まなくても大丈夫😅

 

その友人は帰国子女という

私みたいな人が、羨むような肩書を持ちつつも、

自ら日本に帰国することを決め、

その肩書で、ではなく、自分の努力で

人生を決めようとしていた。

 

そんな彼女がすごくかっこよかった。

彼女以上にすごい(元)帰国子女に出会ったことはない。

 

他にシベリア鉄道でロシアを横断したい子と

3人でよく、塾なんて爆破すればいいのにね

とか笑い合って浪人期間を乗り越えてた。

 

当時はSNSも消してたのでお互い連絡先を交換せず、

だから最後に会ったのは多分、

センター試験が終わったあとの授業だったと思う。

そのあと別れも告げずにバラバラになった。

 

受験後にたまたまFBで繋がることができ、

何の風の吹き回しか

彼女は今モロッコにいるというので、

2年ぶりに会おうと思った。

"再会はモロッコ"

私たちならあり得る😄

(ちなみに彼女はとても文才がある。

私なんかのブログより

彼女のモロッコ生活についての投稿の方が面白い。)

 

それから、私はアフリカは未上陸。

行ってみたい気持ちが止まらなかった。

 

朝ごはんはホテルでバイキング。

スペインといえばのチュロスをここでやっと食べた。

昨夜ホテルが閉まるかもと言われたことなど考えると

不安であまり食欲はなかった。

というか、体が熱かった。

特に顔が真っ赤で、

チークを塗っているのかと思うほど。

 

思い出されるファーロの

島ツアー。

かなりの量の紫外線を浴びた予感…

 

そのままフロントでホテルが閉鎖するのか確認にゆく。

昨日と違うお姉さんで、

業務内容の引き継ぎをしていないのか、私たちが、

 

今日このホテル閉鎖するの?

と聞くと、

そうよ😄😄😄😄

と衝撃的なことを即答。

 

は?!

まじ?!

え、じゃあ私たちはどうすればいいの?

 

チェックアウトは12時よ😄😄😄

 

え?!そのあとは!?

 

昨日のお姉さんに言われたことを説明すると、

あら〜そうだったの?

じゃあホテルはこっちで用意するわ!

また11時ごろきてくれる?

とのこと。

 

ついに宿を追い出されることになった。

この前日、スペインのサンチェス大統領は、

国家非常事態宣言を出すかもしれない

と予告し、観光地、ホテルの閉鎖を命令していた。

※この時は全てのホテルの閉鎖ではなく、

何個か営業を続けるところもあった。

 

私たちはとりあえず11時まで暇になる。

溜まっていた洗濯をしないと

着るものがなくなってきたので、

フロントでランドリープレイスを尋ねた。

営業しているかは分からないけど、

ここにあるわよ

と地図で説明してもらった。

 

もらった地図が分かりにくく、

この時点では外出している人が沢山いたため、

道行く人に行き方を聞きながら進んだが、

アルヘシラスの人は

スペイン語が上手くない人もいると気づいた。

もしくは強い訛りがある。

それもそのはず、

アフリカ系の住民も多い。

街にはアラビア語で書かれたレストランが

沢山ある。

普通はこれを見ると

おぉー!!アラビア語エスニック!!

と写真を撮りたくなるだろうが、

普段大学で

アラビア文字を使っている自分にとったら

むしろ懐かしさすらこみ上げてきた😂

 

ランドリープレイスに着いた。

洗う機械は、

7kg 4€  15kg 7€。

 

15キロもないので、7キロで足りたにも関わらず

最初に目に入ったのが15キロの方だったので、

7€支払った。

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アルヘシラスという僻地だからだろうか、

英語訳もない。

分かる範囲でポチポチした。

普通にスタートできて、椅子に座り出来を待った。

ふと眺めていると隣に7キロ4€の文字😌😌

…。

自分の洗濯機を見てみると、

確かに巨大な機械の中で

少量の洗濯物が回っていた😌😌

 

洗いが終わると乾燥機へぶち込む。

乾燥機は一律1.5€だった気がする。

こちらもポチポチやると動き出した。

ポルトガルで服が縮んだことを考え、

温度は弱い設定にした。

 

するとそのせいで30分後、

乾いてない服があり、もう1度やることに🤦🏻‍♀️

1.5€がまた消えた。

今度は最強にしてやった😄

 

そんなこんなで2時間半くらいかかった。

ホテルに戻ると、

代わりのホテルを見つけたわよ!

荷物を準備して下に降りてきて!

と言われたため慌てて支度。

 

フロントの人に説明されたホテルは

1キロ以上離れていた。

タクシーに乗って行けるわよ!

と。

 

あなたたちの問題なんだから、

なぜうちらがタクシー代を払わなきゃなのかとか、

そんなことも浮かばないほど不安だった。

 

言われた通りタクシーに乗りホテルへ。

 

新しいホテルは、意外に快適だった。

ちゃんと朝食も付いていると言われていた。

 

部屋に入り荷物を置いて、

街の散策に出た。

確かに店はほぼ閉まっていた。

あまり先進国では見かけない気がするが、

小さな小屋のようなところで、

おばちゃんが店を開いていた。

そこで水を2本買った。

 

それからは1日中ホテルにこもった。

 

この日本当に行きたかったのは

英国領のジブラルタル

しかしスペインの観光地などが閉鎖され、

さらにジブラルタル

日本国籍を持つ人の入境を禁止した。

そのため行くことはできなかった。

 

しかし、部屋にある大きなテレビは

まさかのYouTubeAmazonプライムNetflix

見放題だった。

 

アルヘシラスでやることがなくなったら

(多分そんな長期泊する人いないだろうが)

是非このホテルに行ってみてほしい😌

暇つぶし要素が沢山ある。

 

とりあえずNetflix千と千尋の神隠し

スペイン語で鑑賞。

日本のNetflix千と千尋はないが、

スペインでは、El viaje de Chihiro

直訳すると千尋の旅というタイトルで入っている。

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日本の友達と電話もした。

 

夕方になり、お腹が空いたので

ホテル内のレストランへ行くと

閉鎖されていた🥺

外へ出ても全てのお店が閉まっていた。

 

スーパーをなんとか見つけて入る。

スペインで全国展開している大手スーパー

MERCADONA メルカドーナ。

普通にスペイン旅行するなら行くと楽しい😄

メルカドーナは他と比べて品質もよい。

 

入るとすでに客が沢山いた。

ちょうどこの頃外出禁止が発表されたため、

買いだめに走っていた。

 

行った時には生鮮食品以外はほぼ棚が空だった。

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人間どの国の人もやることが同じだ。

※画質が荒いのは動画を止めたから🙏🏼

 

また、スペインのスーパーには、

日本のようにすでにできているお惣菜が

当たり前だがほぼない。

 

だからスーパーが開いていても、

旅行客はどうしようもないのだ。

 

パンだけは豊富にあった。

りんごパイとチョコパンを買った気がする。

あとドーナツ。

それからパッケージされている

シーザーサラダがかろうじてあった。

 

カップ麺もあるが、もうほぼ売り切れで、

ホテルにお湯を沸かすポットがなかったため

買わなかった。

どうでもいいがケーキは沢山あった。

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この時スーパーは多くの人が入店でき、

混み合っていた。

 

ホテルに帰って今後のことを考えた。

もうスペインにいるのは危険かもしれない。

私たちはポルトガルにいたため、

スペインの情報をあまり得ることができなかった。

バルセロナに到着時は何の問題もなかったが、

ポルトガルに行っている間に状況は悪化したのかも。

 

とにかく帰国を検討しなければならない。

しかしこの僻地、アルヘシラスにいては

何もできない。

 

それに、1番の問題は食べる物だった。

レストランなども全く開いていないので、

スーパーに行かなければならないが、

スーパーに食品はあっても、

私たちには調理ができない。

 

とにかく外出禁止などと言われても

1番困るのは観光客である。

スペインは日本と比べ物にならないほど

多くの旅行客が来る世界第2位の観光立国だ。

他の旅行客は私たちがポルトガルにいる間に

すでに出国したのだろうか。

私たちが出遅れたのだろうか。

もしかしたらポルトガルにそのまま

残った方が良かったのかもしれない。

 

そんなことを考えながら

次の日アルヘシラスを出る計画を立てた。

本当はもう一泊する予定だったが、

この僻地にいては何もできない。

もしかしたら大都市に行けば

同じように観光客がまだいるかもしれない。

それだけでも安心できる。

 

また、モロッコはスペインからの

船、飛行機での入国を禁止した

そのため、アルヘシラスにいても

もうモロッコには行けない。

 

コロナの影響からかもしれないが、

アルヘシラスにはほぼ観光客がいなかった。

そしてスペインの他の街のような雰囲気もなかった。

 

また絶対絶対リベンジに来ると決めた。