La vida de Serenita

旅とごはんと写真と読書🌾大学生のブログ🍋

#49 暇だから今週のお題を書いてみた 私が留学生活を送った部屋

今週のお題「わたしの部屋」

 

コロナのおかげで

「おうち時間」という名の暇な時間

沢山できたが、

旅行記は完結し、誰も読まないであろう時に

今週のお題というやつに挑戦してみる。

 

と言っても、

私の東京の一人暮らし部屋を紹介しても

面白くもなんともないので、

私が留学していた時の部屋について

今更ながら思い出しながら書いていこうと思う。

 

最近暇なので留学した時の友達と話すことが多い。

私の留学先、パナマ

中米の小さな国ですらコロナの被害に遭っている。

 

昨年の夏に3年半ぶりに訪れた。

それをきっかけにブログを始めたのだが、

その時に書いた通り、

私のパナマの部屋はもう存在しない

 

私のホストママ(以下ママさん)は、

今家を改築している。

その関係で私が約1年を過ごした部屋は

ドアしか残っていない。

家を改築と言っても、日本みたいに

○年○月までに終わる

という期限はなく、のんびりのんびり

気ままに進められているので、

次、私がパナマを訪れても

まだ改築途中かもしれない😅

 

今回はそんな私のパナマの部屋での

思い出を紹介する。

 

 

私の過ごした部屋は、

キングベッドが1つと、

化粧台、クローゼットがあったが、

ママさんの私物の物置化していた。

とにかく膨大な量の服とカバンと靴が

あらゆる場所に置いてあった。

8畳ほどの部屋だった。

もともとは私が来る数年前に亡くなった

ママさんのお母さんの部屋だったらしい。

 

そこにスーツケース1人で乗り込んだ私。

使えたのは化粧台に付いていた引き出し2段と

クローゼットの1部だけ。

パナマに着いて1ヶ月ほどは春休みだったので、

その間に10$くらいしかしない

勉強机を買ってもらった。

その机で使う椅子は外にあったやつを持ち込んだ。

それから電子ピアノも使わせてもらえた。

ママさんは絶対音感を持ってるほど

音楽ができる。

副業として、ピアノを教えていたため、

リビングにオルガンがあり、

電子ピアノは使わないからあげるよ

と言われた。

 

ここから私はこの部屋を

少しでも使いやすいように開拓しながら

1年間過ごした。

 

沢山悩みこもった部屋。

沢山思い出がある。

沢山変な経験もした。

 

 

まずはじめに、

私の部屋には大きな窓がベッドの壁にあったが

窓ガラスはなく、その代わりに針金の網戸が

貼ってあり、

その上にレースカーテンがひいてあった。

それじゃ朝眩しいのでは?

と普通は思うと思う。

パナマの高校はどうせのまのまと

気ままに始まると思われがちだが、

実は朝6時に家を出ていた。

おかしいくらい朝早い。

そのため、朝5時に起きていた。

だから朝日が眩しくて目覚める、

なんて時間ではなかった。

しかもパナマは赤道付近のため、

朝日が昇るのはわりと遅い。

 

私がこの窓で1番苦労したのは、

飼っている犬が夜中に吠えること。

部屋の外は庭になっており、

でかめの犬が1匹、番犬兼ねて飼われている。

ほんっっっとうにうるさくて、最初に来た時、

犬が家の中に入ってきて

自分の横でないてるのかと思った😱

(犬嫌いなんです。)

窓ガラスがないのだから、

部屋のすぐ後ろにある庭のスペースでなかれたら

隣でなかれているように聞こえるに決まってる。

ちなみに私は窓ガラスがないことに

しばらく気づかなかった笑

(使われてなかった部屋で結構汚かったから

カーテンに触れるのも避けていた)

 

そしてその犬がいるスペースで洗濯を干すため、

洗濯物が犬の匂いになることも苦手だった。

だから私は部屋の電子ピアノを置く台と、

その辺にあった棒で、

物干しを作り、そこに洗濯を干すことにした。

この手作り物干し竿、帰国まで重宝した。

 

この部屋で眠れない原因は犬以外にもあった。

例えば夜にガリガリガリガリ音がする時。

最初は外の音だと思っていたが、

次の日ドア付近に木クズが散らばっていた。

それでやっと気づいたが、

ネズミが夜中に部屋の木製のドアを食べていた🐀

置いておいた日本から持ってきたお菓子まで

食べられたことに気づき、

怒りが収まらなかったこともあった笑

他にも日本から持ってきた英語の参考書なども

食べられて紙がぼろっぼろになった。

それ以来私はプラスチック製の箱を買ってきて

その中に本などを保管した。

 

他にも、雷の音がうるさくて寝れない日もあった。

熱帯雨林気候のパナマでは、

4〜11月に大量の雨が突然降ることがあり、

時に雷を伴う。

その音といったら、

今まで聞いた何の音よりも大きく感じた。

 

それから忘れてはいけない暑さ

常夏の国なので1年を通して30度前後気温がある。

ママさんの部屋には設置されたエアコンだが、

私の部屋にはなかった。

エアコンなしの生活はかなりきつかった。

たまに他の日よりも暑い日があると

1日中やる気を失ってベッドで大人しくしていた。

夜も暑くて眠れない日が沢山あった。

 

それから雨漏り

バケツをひっくり返したような雨が降る時、

必ず私の部屋の天井からは雨が溢れ出てきた。

その穴がベッドの上に何箇所かあった。

その場所にちょうどノートを置いておいた日には

ノートが部屋の中にありながら浸水していた笑

雨が降ったらその場所には必ずタッパを置き

他のものが濡れないようにし、

出かける時はその付近に物を置かないようにした。

(雨季には突然雨が降り出すことが多い)

 

それからそれから、

暑すぎるのと空腹で、

コソコソコソコソ

1人でアイスを部屋で食べる常習犯🙋🏻‍♀️笑

その時、食べ終わったカップ

机の上に数分放置しておいただけなのに、

絵に描いたようなアリの行列ができた。

 

窓ガラスがない分、虫は沢山侵入してきた。

ある日はが部屋にいた。

私は虫を潰すのがわりと苦手だったりする。

どんなに小さくても、

その潰す瞬間まで生きていると考えると

とても怖くて潰せない。

なのでガが入ってきても潰さずに放置しておいた。

しかし、何日たっても出て行かず、

ベッドの上で飛ばずに弱っていたので、

タッパをかぶせて餓死させることにした。

 

するとそこへ今度はハエが入ってきた。

しかもなんだかしらないけど

気付いたら7匹もいた笑

基本これも私は放置。

しばらくすると

他の部屋に行ってくれるので、それを待つ。

この時は何日も出て行かなかった。

 

私は部屋にエアコンがない代わりに、

扇風機を置いていた。

この扇風機を毎日フル稼働させていたが、

7匹中の1匹が、この扇風機の中に

自ら飛び込んでいって

バラバラになったことも忘れない。。。

数日後、ようやく他の6匹が部屋から出て行き、

ガが死んだあとゴミ箱に捨てた時は

やっと部屋で安心できた。

 

その後すぐにまた新たなハエが侵入してくる😄

 

ほんっとに虫に関しては嫌だった。

でも年中高温多湿なので、

蚊やハエなどの虫が沢山いるのは仕方がない。

危害はなかったが、壁には白いヤモリがよくいた。

 

夜に電気を消し、

スマホをベッドでいじっていると、

ガのような虫は灯りを求めて

スマホのところに飛んできた。

それを経験してから

電気を消した後にスマホをいじることはやめた。

 

停電して電気がつかない夜は

ろうそく1つだけで過ごした。

スマホの充電もなくなり、

想像以上に真っ暗で、ただ寝るしかない夜。

平安時代を想像した笑

でもそんな夜には虫の鳴き声がいつもより

すごくよく聞こえたのを覚えている。

 

断水して水が出ない夜はシャワーが浴びれず、

部屋で汗拭きシートで体を拭いて寝た。

 

蚊が部屋に異常にいた時は

部屋中に虫除けスプレーを噴射し続けた。

 

 

きっとこんなこと

普通に高校2年生をやっていたら

経験しなかったと思う。

…いや、"と思う"じゃなくて、

絶対"しなかった"笑

 

上手くいくことばかりじゃなくて、

涙が止まらない夜もあった。

ママさんと意見が対立して、

部屋のドアを勢いよく閉めたこともあった。

 

そのドアには

私の部屋のサインを描いた。

改築した今も、ママさんの意向で残っている。

 

壁にはスペイン語の規則動詞の活用を

書き出して貼っていつでも見れるようにした。

それも今でも残されている。

 

パナマはあまり治安がよくないので、

放課後出歩くこともできず、

留学期間の大半の時間をあの部屋で過ごした。

全然便利じゃない、

全然涼しくない、

全然綺麗じゃない、あの部屋。

 

 

ある時、

クラスメイトの親友ちゃんの家に遊びに行った。

私の親友ちゃんの部屋は、

1センチもないような薄い板を吊るして区切られた

部屋というか、スペースだった。

小さい電球が、配線剥き出しになって

1つ、ぶら下がってただけ。

ベッドの枠はなくて、マットレスだけが

ズンっと置いてあった。

 

私のママさんは、

特別お金があるわけじゃないけど、

あの部屋で暮らせて私はよかった。

きっとみんなが憧れるような留学生活って

絶対こんなのじゃない。

でも、私の留学はそれでも今なお

すごくすごくキラキラしている。

 

 

今住んでる部屋には

エアコンも窓ガラスも、

リモコンでつく電気もあって

明るさに色まで調節できる。

 

ハエは侵入してこないし、

アリとかネズミ、ヤモリも生息してない(はず)

雨が降っても漏れてこないし、

部屋の外の音は、

外で暮らしてるのかと思うほど大きくない。

 

そんな贅沢な部屋でステイホームできることだけで

幸せなのかもしれない。

 

 

 

f:id:serenita:20200411230355j:image

↑帰国直前の深夜に撮影した写真。

記憶よりスッキリして見える。