#60 停電と断水の思い出 inパナマ
今週のお題「もしもの備え」
災害への備えか…
備えは特に書けないけど😂
コロナに災害に、
不安なニュースばかりだから
気分が落ち込んでたら、
私が停電、断水の中奮闘した話を読んで
WWWWと笑ってもらえたら嬉しい😌
パナマに留学中は災害でもないのに
停電、断水が日常茶飯事だった😌😌😌
日本はまだ災害という理由があるけれど、
パナマでは前触れもなく突然電気が消える😌
大抵の場合復旧に数時間有するけれど、
パナマ人は
すぐに復旧するから大丈夫〜。
と涼しい顔をする。
私は初めて停電したとき、その言葉を信じ
待ちくたびれてイライラが治まらなかった。
「現代人は待てなくなっている」
という文章を読んだことがあるが、
まさにそれだ…
脇で落ち着いた顔で
キャンドルに火をつけているホストファミリーを見て
すぐ復旧するのにキャンドル必要?
と思ったら復旧する頃には燃え尽きていた😌
(これは私の独断だけれど、
ラテンアメリカ人の時間感覚は
私たちの3倍遅いので、
例えば彼らの30分は実際1時間半くらいだと
思うと良い。
まぁこの場合話は別。
彼らの"すぐ" は6時間以上だったりする。)
🕯🕯🕯
こうした停電は
どうせなら昼間に起きてくれれば良いのだが
何の嫌がらせか、なぜか夜に多い。
学校からの帰り道。
車で送ってもらうと、
自分の住んでいるエリアが
真っ暗なことに気づく。
はあ。停電してるわ。(絶望)
🤦🏻♀️🤦🏻♀️🤦🏻♀️
車に乗っていて何が怖いかって、
町一帯が停電するので
信号も街灯もないに等しくなること。
中南米の運転の荒さ、
テキトーさは本当に信じられないが
(私のホストママなんて一般道で時速100キロ余裕。
日本なら5人乗りの車に9人乗せる。)
それに加え信号がなくなった道路のカオスさを
イメージしてみてほしい。
よく海外の邦人死亡原因の多くが
交通事故と聞くが、
こうしていつか自分も
犠牲者の1人になるのかも
と覚悟して車に乗っていた。
無事に家に着き、
用意されている夕食を食べようとすると、
食べている食べ物が見えない問題が発生。
(深刻)
テーブルの上にはもちろんキャンドルがあり、
見方によってはオシャレなレストランで
ディナー気分✨なわけだが、
あぁいうところではキャンドルのほかに
薄暗い照明も灯っていて、
実はその威力はでかい。
停電時キャンドルで灯せる範囲は高が知れる。
食べている食べ物がよく見えない。
形はまだ分かっても、色が分からない。
それも日本で母親の作った夕食を
食べるなら良いが、
異国のホストファミリーとはいえ、
他人の作った食事である。
何を作ったのか、料理名があるのかも
正直全く分からない。
だから得体の知れないものを
食べている気分になり
食欲が全くなくなる。
食べながら、
これはあれか!
と目隠しで何を食べているか当てるゲームを
1人でこなす。(難易度高め)
食べているときの視覚からの情報は
とても大きいと実感😌
そしてシャワーを浴びる🚿
シャワー時はキャンドルと
スマホのライトの二刀流で
バスルーム全体を照らすが、
シャワーを浴びるスペースには
扉がついている。
🤦🏻♀️
結果その扉が全てを遮り、
真っ暗闇の中シャワー。
窓からカエルやらの鳴き声がよく聞こえた。
私の家は窓ガラスがなかったから
外でシャワーを浴びているかのような
開放的な気分になれる😌😌😌
詳しい話はこの記事に書いた↓
視覚が失われると、
聴覚は本当に研ぎ澄まされる。
不思議。
停電時にはWi-Fiという私の味方がいなくなる。
それに、ライト代わりに使うので
無駄な充電を消費しないように
スマホはいじれない。
しかも真っ暗な中いじれば
明かりに引き寄せられて
蛾が寄ってくる。
暗すぎて勉強もできないので
寝る以外の選択肢もない。
原始的な生活😌
明日は電気が付きますように💫
と祈りながらキャンドルを吹き消して寝る。
…私の経験上停電よりも最悪なのが断水。
断水もこれまた不定期。
でも停電よりも頻度は高め。
一時期、数日に1回のペースで
断水することもあった。
断水は前兆なく突然起きる停電とは違って、
帰国する頃には水が止まる兆候を
感じられるようになっていた。
いわゆる第六感✨ってやつ?(絶対違う)
というのも、
断水前には水圧がものすごく弱くなる。
チョロチョロとしか水がでなくなったら
断水が起きていて、
そのうち水が完全に止まる兆候。
断水で1番困るのが、トイレなのだが、
断水なのに気づかずにトイレを使ってしまうと
流せなくて焦る😰😰
だから事前に水道を出して、
水圧が弱くなっていないか見れば
今トイレを使っていいかを見極められる😌💯
断水していても、事前に貯めておいた水を
トイレに流し込めば、使っても
なんとなーく流せた気になる😌
どちらにしろラテンアメリカでは水圧が弱く、
ショッピングモールやレストランのトイレも含めて、
常にペーパーをトイレに流すことはできないので
ペーパーを流すことは考えなくて良い。
水は常に断水用に溜めておく。
大量(本当に大量!)の空のペットボトルに
水が出る日にひたすら溜めては
それを断水時に使っていた。
次いつ断水になるかわからないから、
計画的に水を貯めれるわけでもなく、
何日も前の水のため、飲むことはできない。
皿洗いや、シャワー、トイレ用。
トイレが使えないから
断水の方が停電より最悪。(だよね?)
場合によっては何日も水が出ないこともある。
長丁場になってしまったら
トイレは
外or断水してないエリアのお店まで行く🚻
蛇口をひねれば
水が何食わぬ顔で出てくる日本は幸せ😌
溜めておいたペットボトルの水を使って
シャワーも浴びられる。
もともと髪の毛を毎日洗う習慣のない
ラテンアメリカの人にとっては
体が洗えれば良いわけで。
いくらそんな習慣の国に暮らしていようと
日本人の私には耐えられなかった。
でもいつまで続くか分からない断水時、
私だけが溜めてある水を
大量に使うわけにもいかず…
洗うのを我慢した5年前の自分に盛大な拍手👏
友達の家に遊びに行って、
何しよう!楽しみ!!!
ってテンションだったのに、
その子の家が断水ということもあった。
(まじでやり場のない怒り)
その子は貧困街に住んでいたので、
断水が頻繁に発生してしまう。
そのため、近所に井戸が設置されているので、
映画を見て課題をするという計画が、
水汲みに家とその井戸を
ひたすら往復するというお手伝いに代わった。
何リットルも入るタンクを
エレベーターのない集合住宅の
3階まで運ぶという力仕事。
日差しが突き刺さる中、
井戸で順番を待ちながら、
いつか社会の教科書で見たアフリカの子供達が
水汲みに何キロも歩く写真を思い出していた。
何キロも歩いたわけではないが、
まさか自分がそれに近い生活をするとは
思っていなかった。
まぁ人生色々あるわけで😄
中学に入学して初めての社会の授業の時に
先生がこんな話をしてくださったことを
今でもよく覚えている。
社会をなぜ勉強しなければならないのか。
昔アフリカから日本に来た男の子が、
蛇口をひねると出る水に感動して、
僕この蛇口を母国に持って帰りたい!!
と言ったらしい。
蛇口があっても上下水道の設備がなければ、
水は出ない。
でも蛇口を持って帰りたいと言った男の子を
私たちは笑って良いのだろうか。
社会を勉強するとはそういうこと。
とか、
確かこんな話だったと思うが、
留学中停電、断水が起きたときや、
お湯を示す赤色の蛇口があるのに
水しか出ないと知ったとき、
ゴミの回収が止まった時。
(あ、ゴミの話も永遠に書けるな~😌)
はあ。なんで?なんでこの国はこうなの💢
とイライラした時に、
この話がふと頭をよぎることが何度もあった。
それを聞いてから何年も経つのに。
一度パナマの英語の先生に、
なぜ停電や断水が頻繁に起きるの?
と尋ねたことがある。
するとその先生は私の疑問を
授業中にみんなに投げかけた。
でもわかる人はいなかった。
なぜ起きるのか誰も考えたことがないことに
驚いたが、
その先生の答えはおもしろかった。
先生は、白板に大きな字で
T I P
と書いた。
(Tipは英語でヒントの意。)
みんながそわそわして
ヒントを待っていると、
THIS IS
PANAMÁ 🇵🇦
と、先生。
一呼吸置いてみんなが大爆笑。
私も笑った。
そう、なぜ起こるのか、
それがパナマだから。
あの国の人はそれくらいのことにしか思っていない。
日本に生きていると便利で快適で安全だけど、
パナマの生活はシンプル。
電気、水が一時的になくても、
それで幸せ度が奪われることはない。
日本に帰って来てすぐ
進級テストのために
夜遅くまで電気をつけて勉強していると
キャンドルを消して寝ていた生活に
戻りたくなった。
昨日停電で勉強ができなくて…🥺👉🏻👈🏻
という言い訳が通用しない国に
帰って来てしまった…
こんな毎日だったから
すごく色んなことを考えたし、
まだまだ書ける思い出は沢山なんだよね。
皆さんは停電の方がマシ?断水の方がマシ?
ちなみに同時発生は
私の滞在中にはなかったけれど、
停電が1日ぶりに復旧して
やっと電気が使える〜😋
と思ってシャワーを浴びようとしたら
水が出なくなってたという悲劇はあった。
昨日停電、今日断水という
ハードスケジュール。
それとガスは止まらないのか
という疑問が出るかもしれないが、
私が住んでいた地域は
都市ガスが通っていない😌
ある意味ガスだけは味方😌
停電中の写真はあるけど、
キャンドル以外真っ暗闇😄
この中ご飯を食べてシャワーを浴びて
若いって最強だ、、😂